お着物を着てくれるのだろうか。
きげん良く写真を撮らせてくれるのかしら。
言うことを聞いてくれる気がしない。
泣き叫んだりしたらどうしよう。
…
七五三(とくに3歳)を迎えられる親御さまのお気持ちは、不安も大きいと思います。
先日のお客様も、事前の打ち合わせでは「不安でいっぱいです」とのことでした。
分かります、分かります。
3歳前後のお子さまって、こだわりが強くて、思い通りにならないと癇癪を起こすこともありますよね。
さらに、よそのお子さまがいい顔をして無事に七五三を終えているのを見ると、余計に不安が募るかもしれません…。
親御さまのマインドのヒント
私はここ数年たくさんの七五三を撮らせていただいて、思うんです。
楽しい時間を過ごすために大事なのは「親御さまのマインド」だなって。
うちのお客さまは、どんな状況も楽しめる親御さまがとても多い気がしています。
イヤイヤ泣かれようが、雨が降ろうが、「これもよし!楽しい!最高!」って言えるマインド。
すごいなあ、見習いたいなあと私もよく思うのです。
そこで、そんなお客さまに共通することを自分なりにまとめてみました。
イヤイヤも愛でる
お子さまのイヤイヤが発動した時、「これでは周りに迷惑をかけてしまう!どうしよう!」と困ってしまう親御さんは多いかもしれません。
「泣かないで!」「ちゃんとして!」など、あれこれ言いたくなるものです。
でもですね、安心してほしいのです。
こちら側には、ちっとも迷惑じゃないので、そんなすぐに立て直そうとしなくても大丈夫です。
で、楽しめる親御さんの共通点としては、ちょっと引いた目線というか、
「そうか〜イヤか〜うんうん、そうかそうか」ってイヤイヤも愛でてるんですよね。
なんなら「3歳ってイヤイヤできてすごいねえ」「成長だねえ」っていう感じ。
本当にそうだし、私も自分の息子がもう小学生になってイヤイヤ言いながら思い切り泣くことなんてなくなったから、「いい感じに3歳してるねえ」という心持ちでお子さまを愛でています。
というわけで、一緒に愛でましょう。
5歳、7歳になった時と比べるイメージを持つ
たとえば、神社に行ったときに足元の砂利をひたすら集めたりするのは3歳さんならではです。
手が汚れるから!とやめさせたくなるのも分かるのですが、「砂利に興味がある今の我が子」という目線で見ると、愛おしく思えませんか?
5歳、7歳になったらもう砂利集めしませんから(多分)。
ちょっと先の未来は、もうこの姿が見れなくなるんだというイメージがあると、寛大になれる気がします。
こうあるべき、を手放す
七五三といえば、お着物を着て、ご祈祷して、笑顔で千歳飴持って写真を撮って…というイメージは、言ってしまえば全部、大人側の都合でしかないのですよね。
大人の思う「こうして、こうして、こう」を、お子さまが受け入れるかどうかは分からないし、受け取り方も個性だと思うのです。
面白がってやってくれるか分からないけど、なんか楽しそうじゃない?いいことありそうじゃない?と乗せてみて、乗らなかったとしても「そっかー!」で流すくらいのスタンスがちょうどいいのかなと思います。
「こうあるべき」を手放すと、だいぶストレスフリーです。大人にとっても、子どもにとっても。
だいたいなんとかなる
いろんな3歳さんを撮らせていただいてますが、最終、だいたいなんとかなります。笑
だいぶ雑な言い方ですが、だいたいなんとかなります。ほんとに。大丈夫ですよ。
とはいえ、ごきげん取りの準備は万端に
人って、お腹が空くときげんが悪くなるものです。
おやつ(軽食)と飲み物はしっかり準備しておきましょう!
あと、慣れないお草履で足が痛くなったり疲れたりも当然あります。
お草履は秒で脱ぐ3歳さんも多いです。
最初から最後までお草履を履いてくれる3歳さんはレアです。
なので、靴はサッと出せるように準備しておきましょう。
履き慣れたスニーカーやスリッポンでもいいのですが、ブーツはお着物に合いやすいのでおすすめですよ。
自由に動き回れるようになると俄然ごきげんが良くなることも多いです。
以上、七五三を楽しむためのマインドと準備物でした。
ぜひご参考に!
皆さまが楽しい七五三の時間を過ごせますように。